小長谷 悠紀(こながや ゆき) ?

職名   教授
研究分野 観光文化?観光まちづくりの研究、観光地デザイン

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教員メッセージ
 文化のことを探究するこの学科で皆さんが研究される観光は、観光客を大勢呼んできて地域で多くのお金を使ってもらおうとするような、そういう観光への関心とは違ったものになると思います。
 人々が自分にとって好ましい場所へ向かう「観光」という現象、その場面ができあがっていくことも人間の織りなす文化形成の一部だと、私たちは考えます。そこには、出かけてきた人がいて、出会いをよろこび、愉しみ、関心を寄せるさまざまなモノやコトが見いだされます。また、もともと離れた場所にいた者同士の遭遇が、目的地や往来のそこかしこで生じます。今日、人々は、およそ世界中といえる観光の場で、ダイナミックでハイブリッドな文化シーンを生成しつづけているのです。
 そんな文化シーンのでき方を、古今東西、あちこちのまちに学び、一緒にあれこれ考えてみませんか。
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主な担当授業
?「観光まちづくり論」
 今世紀初めに日本の国策とされた「観光まちづくり」。その考え方がそこに出現した理由を、それ以前の日本のまちづくりや観光開発の経緯にさかのぼって検討します。
 そうやって、時が過ぎゆくなかで昨今の人たちには見えづらくなってしまった先人の想いや知恵が見えてくると、きっと、あなたの「観光まちづくり」観も変わります。
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?「観光文化論」
 人々の旅?往来がうながしたとみられる文化シーンの形成について、日本や海外の歴史にもふれながら、論じます。
 温泉の利用、お参りの旅、お土産の製造、地域を見せるうえでの演出など、時に国内外にも共通する人々の考え方にふれてみましょう。


 私は、観光の場面や空間のでき方について研究してきています。
 観光の場面や空間が、今より一層快適でゆたかなものになること、でかける人にも迎える側の土地の人にも、多くの人々に「快」をもたらす観光像や空間像、そしてそれらを実現していくアプローチの方法が、私の関心の焦点です。

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