学生アルバイトオススメ本 ?
第117回 犯罪者の家族も犯罪者なのか?!について考えたい人にオススメ
図書館 学生アルバイト 生駒美怜
私のオススメ
『手紙』
東野圭吾著
文藝春秋 2006年10月発行
この本は、直貴の兄である剛志が強盗殺人を犯してしまうところから始まる。
直貴は、学校でも、大学でも、社会人になってからも加害者の身内というレッテルが付き纏い、差別され、人生は狂い続ける。何もしていない直貴が苦しむのはあまりにも理不尽で、読んでいて辛かったが、ある登場人物の「犯罪者は自分の家族の社会性をも殺す覚悟を持たなくてはならない。我々は犯罪者にそう思い知らせるためにも君(直貴)のことを差別しなくてはならないんだよ。」という言葉に、犯罪に対する罰とは刑務所に服役することだけではなく、その犯した罪で身内も苦しむことなのだと思い知らされた。
そんな直貴にも安らぎを与えてくれる家族ができる。直貴は、自分と同じように差別をされる家族を守るためにさまざまな選択を迫られるようになる。直貴は、自分の家族を守るためにどんな選択をしたのか?直貴が選択した道は正しかったのか?家族とは一体何なのか?そんなことを考えさせてくれる作品です。あなたならどんな選択をしますか?読んで選択をしてみてください。
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